事故態様　原告が被害車両の助手席に同乗して、片側二車線の本件道路を時速約四〇キロメートルで西進中、折から本件道路の対向車線を時速約五〇キロメートルで東進してきた加害車両が中央分離帯を越えて被害車両の進行車線へ逸出して被害車両と正面衝突したものである。

　イ　要するに，「症状固定」とは，それ以上治療を継続しても回復の見込みはないが，当該症状は安定した状態をいうと解すべきである。つまり，「症状固定」状態とは，将来良くなることはないだろうという段階に達した状態をいうことである。

　(エ)　以上のとおりであるから，被控訴人主張の前記アの（ア）及び（イ）の事情は，控訴人の症状が平成17年7月27日の時点で固定したものと判断することの妨げにはならないというべきである。

　（甲４ないし６，８，１０，１３，１５，１６，１８，２６，２９，乙６，７，２３）